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ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために【感想・要約】

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ロングゲーム 人生論

仕事をしていて「すぐに結果をださなきゃ」と思っていたり「早く結果を出せ」と周りから急かされたりしていませんか?

現代は情報にありふれており、SNSをたまに見ると「最短で結果を出す方法」という副業などの投稿を時々目にします。

私も含めて人間は単純なもので、すぐに稼げそうだと思うとどうしても飛びついてしまうものです。

そうすると自分の本当にやりたいことをないがしろにして、あるいは見つけられないまま目の前の誘惑に意識が向いてしまいます。

そこで、自分のやりたいことに取り組み、人生を有意義に過ごすために読むべきなのが「ロングゲーム」という本です。

この記事は書籍「ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために」を参考に執筆しています。

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ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために【電子書籍】[ ドリー・クラーク ]

「ロングゲーム」を読むと学べること

  • 「忙しい人」は「仕事ができる人」ではないこと
  • 自分のやりたいことを選別する方法
  • 人生の正しい目標を設定する方法
  • 成長するチャンスのつかみ方
  • 自分の時間をかけるべき要素は何か
  • 人間関係を構築する意味
  • 長期的戦略で生き残るための忍耐

やりたいことに集中するには時間的余裕が必要

「忙しい人」は「良い感じ」に見える

コロンビア・ビジネススクールのシルヴィア・ベレッツァらが行った研究によると、少なくともアメリカでは、忙しいことは社会的なステータスの高さにつながるという。

「ロングゲーム」38ページ

私の実体験でも、職場で常に何か業務をしている人をみて「仕事ができる人だな」と感じたことがあり、この研究には納得できます。

ですが改めて考えると、常に業務をしている人=仕事が遅くて業務が溜まっている人とも受け取れます。

(膨大な仕事を与える会社に問題があると言われればそれはそうなんですが…)

今では、めりはりがついていて時間に余裕がある人=仕事ができる人なんだなと考えるようになりました。

無意識に「忙しい」状態になっている現代

「ロングゲーム」では、仕事で忙しい人を例に挙げながらこのように述べています。

あとから考えれば、本当の自分も、本当にやりたいこともはっきり見える。

しかし、この「忙しさがすべて」のような社会で暮らしていると、それに気づくのは難しい。

「ロングゲーム」41ページ

これは冷静に考えれば「自分がどうありたいか、やりたいことは何か」がわかるが、忙しいと気づかないということですね。

日常に置き換えて考えてみましょう。

皆さんは今や当たり前となっているショート動画を、1日中見てしまい気づいたら1日が終わっていた経験はないでしょうか。

私も経験あります。

今でこそ気を付けるようにしていますが、気を抜くとショート動画の術中にハマってしまうことがあります。

そうすると「時間がない!今日は部屋の掃除をする予定だったのに!」のような事態になるわけです。

この「ロングゲーム」では、時間に余裕がないと他のことに注ぐエネルギーを確保できないと述べており、その余裕のことを「余白」と表現しています。

すでに満杯になっているコップに、それ以上、液体を注ぐことはできない。

それはつまり、自分の時間とエネルギーを賢く使いたいなら、ある程度の「余白」が必要だということだ。

「ロングゲーム」34~35ページ

SNSショート動画のように、ただ時間を奪ってしまうようなコンテンツは排除して頭の中に「余白」を作ることを意識しましょう。

すると「考える余裕」が生まれてくるはずです。

他人の目を気にせず、自分がどうありたいかが重要

断る勇気

私は今まで他人本位の考えが強く、自己犠牲となってもあまり気にしないタイプでした。

その考えが特に強かったと思うのが大学1年の頃です。

部活・サークル選びの時、あるチームの新入生歓迎会で手厚くもてなされ、同じ高校出身の先輩がいて会話も弾みました。

しかし、そのチームの活動には微塵も興味がなかったのです。

しばらくして部活・サークルを決めるとなったとき、「もし断ったらあの先輩に失礼じゃないか」という思いからそのチームへ入ることにしました。

結果は最悪で、飲み会への参加も断れず、先輩からご飯の誘いがあっても断れず、自分のプライベートを犠牲にしていました。

「ロングゲーム」では、そのように「ノー」が言えないと人生を無駄にすると述べています。

(前略)

だが、本当に望んでいる人生を手に入れるには、時には心を鬼にして「ノー」と言わなければならない。

「ロングゲーム」55ページ

断るためのルールや価値観を明確にしておく

「ロングゲーム」で述べられているルールをひとつ引用すると、

「自分の北極星」を明確にする

「ロングゲーム」58ページ

これは、本文を見ると「価値観を明確にする」ことだと読み取れます。

私はこのルールを実践したことがあり、かなり満足度が高かったです。

私は大人数で集まる飲み会が苦手で、そういうお誘いがくると非常に困ります。

そこで自分の価値観を考え直すのです。

この飲み会で自分にとってメリットはあるか、飲み会の数時間があれば他に何ができるかと考えます。

そうすると、大人数の飲み会は私にとって趣味の時間や一人でゆっくりする時間を奪うだけのものでしかないと結論が出て「ノー」と言えます。

飲み会当日、飲み会には行かずに家でゆっくり過ごすと充実感が高く「あの時断ってよかった」と感じるんですね。

一方で、行くか迷って飲み会に参加したときは「この時間があったら家でゲームできるのに」と後悔したという逆の経験もあります。

他人のお誘いをどうしても断れない方は、断る条件を決めて無駄な時間を減らす意識をつけましょう。

人生の長期的戦略の目標設定

目先の利益に飛びつかない

冒頭でも述べたように、現代は情報がありあまるほど存在しています。

中には「誰でも簡単に稼げる」という謳い文句で情報商材が出回っていたりもしますね。

ですが、その「誰でも簡単に稼げる」ことを何年も続けていくとして、それは本当に自分のやりたいことでしょうか?

私も手っ取り早くできて収入も得られやすい「せどり」や「Webライター」に手を出したことがありますが、何も意義を見出せずにすぐやめてしまいました。

目先の利益に飛びつくとこういう事態になってしまいます。

「ロングゲーム」では、長い人生を有意義に生きていくためには自分の興味に最適化することが重要だと述べています。

ロングゲームの大前提は、「現状の犠牲者にならない」ということだ。今の時点での現実が、この先も永遠に続くわけではない。

「ロングゲーム」83ページ

興味のあることだったら無意識に体が動きませんか?

私はゲームが好きなので自然とやってしまうことが多いです。

興味のないことは3ヶ坊主で終わることが多い気がします。

無意識にSNSをだらだらと見てしまう、一旦冷静になって「人生を通してやりたいことなのか」と考え直してみるとよいでしょう。

将来の自分を思い描く

人生の意義を見つけるときに役立つ質問をもう一つ紹介しよう。

それは、「自分はどんな人間になりたいのだろう?」と、自らに問いかける質問だ。

「ロングゲーム」92ページ

思い描いた将来の自分が、ロングゲームにおける最終的な目標です。

そこから逆算し、どうすれば目標の自分にたどり着けるかを考えてこうどうすることで、自分のやるべきことが明確になってきます。

似たような話で、自分が死んだときに「周りからどう思われたいか」を考えることで人生の目標が明確になるという話を聞いたことがあります。

例えば「自分のやりたいことに一生懸命な人だった」や「勉強熱心で知識が豊富な人だったな」という感じです。

私だったら「いろんなことを知ってて頼りになる人だった」と思われたいですね。

皆さんはどんな人になりたいでしょうか。

余力で挑戦し続ける

20%ルール

何かを成し遂げるには新しいことに挑戦する必要があります。

しかし、それに全力を注いでいてはすぐに息切れするでしょう。

そこでこの20%ルールの登場です。

自分の時間の20%を挑戦につかいなさいという意味で、グーグルの社内コンセプトが由来です。

全エネルギーを注ぐわけではないので仮に失敗したとしてもダメージが低く、次へ繋げやすくなります。

私の場合は仕事のある日であれば、1日の20%を読書やブログに充てています。

とはいえ実際のところ、忙しいスケジュールの中から20%の時間を見つけるのは至難の業だ。

しかし、挑戦する価値は十分にある。

「ロングゲーム」109ページ

時間を見つけるのは難しいかもしれませんが、目次の1番目を思い出してください。

「余白」を作れば20%の時間を見出せるようになるはずです。

挑戦から得られる最低限の利益を考える

本文の中では「負けても勝てるようにする」と表現されています。

ここでいう「利益は」金銭的なことではなく、人脈・知識・スキルなど自分の成長につながることです。

その最低限の利益に魅力を感じるなら、挑戦する価値はあるだろう。

仕事のオファーなど、自分でコントロールできない利益は、おまけとして楽しめばいい。

「ロングゲーム」127ページ

先ほど例を出した読書の場合で考えると「最低でも知識は必ず得られる」となり、私はそこに魅力を感じています。

知識はいくらあっても困りませんし、他の人に伝えても知識は減らないですからね。

20%ルールを長いスパンで継続する

これは見出しの通りです。

20%の余力を見つけ、新しい挑戦から得られる最低限の利益に魅力を感じたら実践するのを5年単位や10年単位で考えます。

(前略)

20%ルールを「10年単位」で活用できれば、最終的に目標を変えることになっても、それまでの努力が複利効果でかなり大きくなっている。

その複利効果で得たものが、未来の選択肢をさらに増やしてくれるだろう。

「ロングゲーム」129ページ

私がこのブログ「10代・20代で知りたいn個の教養」を書いているのも「ロングゲーム」が影響しています。

1日のうち20%の時間で、本を読んだ感想を整理することで知識の定着になるからです。

それが他の皆さんにも伝わって、読書が促されれば晴れてウィンウィンですね。

挫折を乗り越える

目的をふりかえる

何をするにも挫折はつきものです。

そんな時には、自分がやっていることについて「何のために始めたことなのか、何のためにやっているのか」と目的をふりかえってみましょう。

明確に答えが出れば、どうやったらそこへたどり着けるか考えて行動に移せるでしょう。

実験に「失敗」はない

挑戦を「実験」だと考えれば「失敗」ではなく、「挑戦したらどういう結果が出たか」となります。

挑戦が「上手くいくかいかないか」という考えだと「成功」か「失敗」になってしまい、その失敗が挫折の原因になりえます。

実験であれば、結果に対して「次はこうしてみよう」、「こうしたらどんな違う結果が出るだろう」という考えで何度も実験可能です。

ちょっとした考え方の違いでも、挫折を乗り越えるヒントになるでしょう。

「実験」であれば、どんな結果になっても失敗にはならない。

狙った結果が出るまでに何度も挑戦するのは当然のことだ。

「ロングゲーム」246ページ

まとめ

今や人生100年時代、ましてや今後AIや機械の発達によりさらに寿命が延びるかもしれません。

今後、自分を見失わずに生きていくためにはこの「長期的戦略」が重要となるでしょう。

今、自分にとっていちばん意味のあること」に取り組みたい方にはおすすめの1冊です。

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